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アプリとゲーム

子ども向けアプリのプライバシーポリシーの書き方

子ども向けアプリのプライバシーポリシーでは、子どもから収集する個人情報、その理由、受け取り手、保存期間、保護者がそれを確認・削除する方法を正確に説明しなければなりません。米国では13歳未満の子どもを対象とするサービスにCOPPAが適用され、Google Playのファミリー向けポリシー、AppleのKidsカテゴリのルール、GDPR、英国のChildren's codeもそれぞれ独自の要件を加えています。資格のある弁護士に確認してもらいましょう。

子ども向けアプリのSDKと広告のチェックリスト

子どものプライバシーに関する問題の多くは、第三者のコードから生じます。ポリシーを書く前に、次の点を確認しましょう。

  • ビルド内のすべてのSDKが、子どもの利用者から何を収集するかとともに一覧になっている。
  • ファミリー向けポリシーやKidsカテゴリが禁じる広告IDやその他の端末識別子を送信するSDKがない。
  • 広告がある場合、コンテンツ連動型で、許可されたSDKのみが配信し、子どもに対してはパーソナライズが無効になっている。
  • アクセス解析は子どもに対して無効になっているか、プラットフォームの例外を満たすツールに限られている。
  • クラッシュレポートが、収集を認められていない識別子を送信していない。
  • 位置情報が無効になっているか、ルールが認める範囲に限られている。
  • チャットや共有の機能に、ペアレンタルコントロールと安全に関する注意がある。
  • 保存期間が文書化され、コードで実行されている。
  • 子どものデータを受け取る第三者が、目的とともにポリシーに記載されている。

広告ネットワークの説明方法は広告のプライバシー開示のガイドで、多くの子ども向けアプリがゲームと共通して持つチャット、マルチプレイ、アプリ内課金についてはゲームのプライバシーポリシーガイドで解説しています。

あなたのアプリは子どもを対象としているか

すべてはこの問いから始まり、その答えはあなたの意図だけでは決まりません。COPPA規則の下で、FTCはサービスが13歳未満の子どもを対象としているかを、題材、視覚的な内容、アニメのキャラクターや子ども向けの活動・特典の使用、音楽、モデルの年齢、子どもの有名人、言葉づかい、広告に加え、マーケティング計画や利用者のレビューなど、実際の利用者層と想定する利用者層に関する証拠を見て判断します。

規則は幅広い年齢層向けのサービスも認めています。子どもも含む一般向けのアプリは、13歳未満と識別されていない利用者については子ども向けとして扱われません。多くのアプリが中立的な年齢確認画面を使うのはこのためです。これとは別に、子どもから個人情報を収集していると実際に知っている場合、その子どものデータにはCOPPAが適用されます。

ストアも同じ問いを投げかけます。Google PlayはPlay Consoleで対象年齢層を申告することを求め、画像や用語が子どもを想定しているように見えるかを審査することがあります。Appleは、アプリのメタデータでの「For Kids」や「For Children」といった語をKidsカテゴリ用に限定しています。

ここでは自分に正直になりましょう。ティーン向けのレーティングでも、明るいアニメ調のゲームは規制当局から子ども向けに見えることがあります。適用範囲のルールはCOPPAプライバシーポリシーガイドにまとめています。

COPPAが子ども向けアプリのプライバシーポリシーに求めるもの

COPPAではプライバシーポリシーをオンライン通知と呼び、規則が記載事項を列挙しています。16 CFR 312.4(d)の下で、完全な通知には次の内容が含まれます。

  • 子どもの個人情報を収集または保持するすべての運営者の名称、住所、電話番号、メールアドレス、または指定した1つの連絡先とすべての運営者の名称
  • 子どもが個人情報を公開できるかどうかを含め、子どもから収集する情報
  • その利用方法と、受け取る第三者の身元と具体的なカテゴリーを含む開示の取扱い、およびその目的
  • データの保存方針
  • 該当する場合、永続的な識別子を収集する内部運営の目的と、それがほかの目的に使われるのを防ぐ方法
  • 規則の例外に基づいて子どもの声を含む音声ファイルを収集する場合、その利用方法と、要求に応えた後すぐに削除すること
  • 保護者が子どもの情報を確認したり削除させたりし、それ以上の収集を拒否できること、そしてその方法

規則はまた、ホーム画面やランディング画面と、子どもの情報を収集する各場所に、この通知への目立つ明確に表示されたリンクを置くことと、収集前に保護者へ別途直接通知することを求めています。子どもについて一切触れない一般的なプライバシーポリシーは、この基準を満たしません。

改正COPPA規則で何が変わったのか

FTCは2025年4月22日に改正COPPA規則を連邦官報で公布しました。規則は2025年6月23日に施行され、規制対象の事業者はほとんどの規定について2026年4月22日までに対応する必要がありました。アプリがそれ以前に作られたものなら、今すぐ見直しましょう。

ポリシーとアプリに影響する変更は次のとおりです。

  • 第三者への開示に対する個別の同意。開示がサービスに不可欠な場合を除き、保護者が第三者への開示に同意しなくても、収集と利用に同意できるようにしなければなりません。ターゲティング広告などの目的での開示には、別途検証可能な保護者の同意が必要です。
  • 書面によるデータ保存方針。子どものデータは合理的に必要な期間だけ保存し、無期限に保存してはならず、書面の保存方針をオンライン通知に含めなければなりません。
  • 書面によるセキュリティプログラム。運営者は、自らの規模とデータのセンシティブさに見合った書面の情報セキュリティプログラムを策定し、維持しなければなりません。
  • 個人情報の範囲の拡大。定義に生体識別子と政府発行の識別子が加わりました。
  • 第三者の明記。オンライン通知では、子どものデータを受け取る第三者の身元と具体的なカテゴリーを示さなければなりません。

いずれも新しい文を足すだけでなく、運用面での作業が必要です。ポリシーでは、実際に作り上げた仕組みを説明しましょう。

Google Playのファミリー向けポリシーの要件

Google Playで子どもが対象年齢層に少しでも含まれる場合、一般的なユーザーデータに関するポリシーに加えて、ファミリー向けポリシーが適用されます。Googleのポリシーの要点は次のとおりです。

  • ターゲット ユーザーとコンテンツのセクション、データセーフティのセクション、コンテンツのレーティングの質問票に正確に記入し、最新の状態に保たなければなりません。
  • 子どものみを対象とするアプリは、Androidの広告ID、SIMのシリアル、ビルドのシリアル、BSSID、MAC、SSID、IMEI、IMSIを送信してはなりません。幅広い年齢層向けのアプリは、子どもや年齢不明の利用者からそれらを送信してはなりません。
  • 子どものみを対象とするアプリは、位置情報の権限を求めてはならず、正確な位置情報を収集・利用・送信してもいけません。
  • 子どもに表示する広告はファミリー向けの自己認証済み広告SDKからのものに限られ、幅広い年齢層向けのアプリには中立的な年齢確認画面などの年齢確認が必要です。
  • 子どもが自由形式のコンテンツを共有できるアプリや機能には、アプリ内でのオンラインの安全に関する注意と、大人による管理機能が必要です。
  • 使用するAPIやSDKを含め、アプリはCOPPA、GDPR、その他の適用される法律に準拠しなければならず、プライバシーポリシーはデータの取扱いを正確に反映していなければなりません。

プライバシーポリシーはこれらの設定と一致させましょう。子どもの利用者に対してどのSDKが動作するか、広告がパーソナライズされないこと、位置情報の扱いを記載します。Play Consoleの一般的な要件は、Google Play向けプライバシーポリシー作成ツールのページで解説しています。

AppleのKidsカテゴリのルール

AppleのApp Reviewガイドラインは、子ども向けアプリを厳しく扱っています。ガイドライン1.3は、Kidsカテゴリのアプリは個人を特定できる情報や端末の情報を第三者に送信してはならず、第三者のアクセス解析や第三者の広告を含めるべきではないとしています。限られた例外として、IDFAや子ども、その位置、その端末に関する識別可能な情報を収集・送信しないアクセス解析と、広告クリエイティブの人による審査を含むKidsカテゴリでの取扱いを公開しているサービスによるコンテンツ連動型広告があります。

Kidsカテゴリのアプリでは、アプリ外へのリンク、購入の機会、その他の気を散らすものを保護者用ゲートの向こうに置く必要もあります。Appleは、アプリがこれらのルールに従うと利用者が期待するようになったら、たとえカテゴリの選択を外しても、以後のアップデートでもルールを満たし続けなければならないとしています。

ガイドライン5.1.4はさらに、Kidsカテゴリのアプリや未成年者から個人情報を収集するアプリは、プライバシーポリシーを備え、子どものプライバシーに関する法律に準拠しなければならないとしています。アプリが生年月日や保護者の連絡先を尋ねてよいのは、それらの法律に準拠するためだけです。Appleはまた、保護者用ゲートは、プライバシー法上の保護者の同意とは一般に同じではないとしています。

ポリシーとApp Privacyのラベルをどう一致させるかは、Apple App Store向けプライバシーポリシー作成ツールのページで解説しています。

GDPR第8条と英国のChildren's code

欧州や英国の子どもがアプリを使う場合は、さらに2つの枠組みが適用されます。

GDPR第8条。子どもに直接情報社会サービスを提供し、同意に依拠する場合、処理が適法となるのは、子どもが16歳以上であるか、保護者が同意を与えるか承認した場合に限られます。加盟国はこの年齢を引き下げられますが13歳未満にはできないため、基準はEU内で異なります。利用可能な技術を考慮し、保護者の同意を確認する合理的な努力をしなければなりません。英国では、このルールの年齢は13歳です。

英国のAge appropriate design code。ICOのChildren's codeは、英国で18歳未満の子どもがアクセスする可能性のあるアプリ、ゲーム、コネクテッド・トイ、Webサイトを対象とした、15の基準を定める法定の実務規範です。子どもの最善の利益、データ保護影響評価、子どもの年齢に適した透明性、初期設定でのプライバシー保護の高い設定、データの最小化、データ共有の制限、初期状態での位置情報の無効化、年齢に応じたペアレンタルコントロールの扱い、初期状態でのプロファイリングの無効化、ナッジ手法の禁止などが含まれます。

プライバシーポリシーにとって特に重要なのは透明性の基準です。情報は簡潔で目立ち、子どもの年齢に合った分かりやすい言葉で示すべきです。一般的な要件はUK GDPRプライバシーポリシーガイドとGDPRプライバシーポリシーガイドで解説しています。

保護者向けと子ども向けの書き方

子ども向けアプリには2種類の読み手がいて、1つの文書で両方に応えられることはまれです。実践的な構成では、階層を使います。

  1. 保護者と規制当局に向けて書く完全なプライバシーポリシー。運営者、データ、目的、第三者、保存期間、セキュリティ、保護者の権利など、COPPAとGDPRのすべての要素をカバーする。
  2. 冒頭または別の画面に置く、簡単な言葉と短い文を使った子どもにも分かる短い要約。
  3. マイクやカメラの権限を求める前など、何かが起きるその場面でアプリ内に表示するジャストインタイムの説明。

子どもにも分かる文は、たとえば「きみがかいた絵は、タブレットの中にしまっておくよ。おとなが『いいよ』と言わないかぎり、だれにも送らないよ。」のようになります。これは事実である場合にしか使えないので、データの流れを確認してから書きましょう。

保護者に対しては、データの確認方法、削除方法、同意の撤回方法、連絡方法など、使える管理手段を具体的に示しましょう。重要な事実を長い段落に埋もれさせる法律用語は避けてください。アプリに大人の利用者やティーン向けの版もある場合は、それぞれの読み手が自分に関係する内容だけを読めるよう、ポリシーを分けることを検討しましょう。

子どものデータは、汎用的なひな形が最も失敗しやすく、間違いが最も高くつく領域です。FTCは民事罰によってCOPPAを執行し、プラットフォームのルール違反でアプリが削除されることがあり、欧州の規制当局は子どものデータを特別な保護に値するものとして扱っています。

プライバシーポリシーは作業の一部にすぎません。COPPAは、保護者への直接通知、収集前の検証可能な保護者の同意、ほとんどの第三者への開示に対する個別の同意、書面の保存方針、書面のセキュリティプログラムを求めています。ポリシーはこれらの手順を説明するものであり、それらを生み出すものではありません。

Legal Policy Generatorには、GDPR、英国、その他の地域別モジュールと並んで、$5の高度な地域別モジュールの1つとしてCOPPAモジュールがあります。アプリ向けプライバシーポリシー作成ツールで子どもと対象地域についての質問に答えると、バージョン管理されたライブラリから条項が決定論的に選択され、支払う前に無料のプレビューで結果を確認できます。弁護士に持ち込める構成の整った読みやすい草案ができるので、レビューを速められます。

ただし、出力は草案として扱ってください。生成された文章は回答を反映したものであり、法的助言ではありません。子どもを対象とするアプリでは、公開前に資格のある弁護士にポリシー、同意の手順、SDKの設定を確認してもらいましょう。

よくある質問

アプリがAppleのKidsカテゴリにない場合もCOPPAは適用されますか?

アプリが13歳未満の子どもを対象としている場合や、子どもから個人情報を収集していると実際に知っている場合は適用されます。COPPAは米国の法律であり、適用されるかどうかをストアのカテゴリが決めるわけではありません。Appleのガイドラインも、Kidsカテゴリ以外のアプリでも未成年者から個人情報を収集するものは、子どものプライバシーに関する法律に従わなければならないとしています。

COPPAは何歳から適用されなくなりますか?

COPPAが保護するのは13歳未満の子どもです。ティーンエイジャーはCOPPAの対象外ですが、米国の一部の州法は未成年者に関する義務を追加しており、GDPRは国によって13〜16歳の間で同意の年齢基準を定め、英国のChildren's codeは18歳未満に適用されます。利用者がいる各地域を確認しましょう。

子ども向けアプリに広告を表示してもよいですか?

厳しい制限の下で可能な場合があります。AppleのKidsカテゴリは、Kidsカテゴリでの取扱いを公開し人による審査を行っているサービスによる限られたコンテンツ連動型広告を除き、第三者の広告を原則として禁止しています。Google Playはファミリー向けの自己認証済み広告SDKを求め、子どもへのパーソナライズド広告を禁止しています。改正COPPA規則の下では、ターゲティング広告のための開示には保護者の個別の同意が必要です。

保護者用ゲートは保護者の同意と同じですか?

いいえ。Appleは、Kidsカテゴリで求められる保護者用ゲートは、プライバシー法上の保護者の同意の取得とは一般に同じではないとしています。保護者用ゲートは子どもがリンクや購入にたどり着くのを防ぐもので、COPPAに基づく検証可能な保護者の同意は、同意する人が保護者であることを確認するための別の手続きです。

アプリの子ども向け版と大人向け版で同じプライバシーポリシーを使ってもよいですか?

子どもに適用される内容を明確に分けていれば使えますが、ポリシーを分けたほうが通常は読みやすく、正確に保ちやすくなります。子ども向け版では、SDKが異なり、広告IDを使わず、保護者の権利のセクションがあることがよくあります。1つのポリシーを共有する場合は、子どものセクションを目立たせ、漏れのないものにしましょう。

このガイドで確認した公式情報源

プラットフォームのルールや法令は変更されることがあります。公開前や重要な判断の前に、最新の条文を確認してください。

重要: これらのガイドは公表された法令や当局のガイダンスを要約したものです。法的助言ではなく、生成された文面は法令遵守を保証するものではありません。