Webサイトとマーケティング
Webサイトのどこにプライバシーポリシーのリンクを置くべきか
プライバシーポリシーのリンクはすべてのページのフッターに置き、さらにお問い合わせフォームや登録フォーム、決済、アカウント作成、Cookieバナー、アプリストアの掲載情報、アプリ内など、個人データを収集するあらゆる場所にも追加しましょう。カリフォルニア州のCalOPPAはポリシーを目立つように掲載することを求め、GDPRは収集時点でのプライバシー情報の提供を求めているため、目立たないリンクが一つあるだけではまず足りません。
フッター:すべてのページの基本
サイトのフッターは、訪問者が法的なリンクを最初に探す場所であり、検索や広告から訪れるランディングページを含むすべてのページに表示されます。これを最低限と考え、それだけで十分とは考えないでください。
フッターのリンクのチェックリスト:
- 「法的情報」のような曖昧な言葉ではなく、「プライバシーポリシー」という分かりやすい名称を使う。
- 共通のフッターテンプレートに入れ、新しいページが自動的に引き継ぐようにする。
- JavaScriptなしでも機能する本物のHTMLリンクにし、ホバー時にしか開かないメニューの中に隠さない。
- 読みやすいコントラストと大きさにし、スマートフォンでタップしやすい十分なタッチ領域を確保する。
- 古いメールやプラットフォームの設定にあるリンクが機能し続けるよう、URLを変えない。
プラットフォームの規約の中には、そのコードが動作するすべての場所での通知を求めるものもあります。たとえばMetaのビジネスツール規約は、Metaピクセルを使用する各Webページに明確で目立つ通知を求めており、ピクセルについて説明したポリシーへのサイト全体共通のフッターリンクは、その通知の提供に役立ちます。Facebookリード広告とMetaピクセルの開示のガイドをご覧ください。
プライバシーポリシーのリンクの配置が重要な理由
プライバシーポリシーが役目を果たすのは、利用者がデータを提供するかどうかを決める瞬間に、それを見つけられる場合だけです。法律やプラットフォームのルールもそれを反映しています。リンクの正確なピクセル位置まで指定することはまれですが、「目立つように掲載」「容易にアクセスできる」「個人データを取得する時点で」といった基準を定めています。
適切な配置は、3つの立場の人に同時に役立ちます。
- 訪問者:送信ボタンを押す前に、自分のメールアドレスがどう扱われるかを確認したいと考えています。
- 規制当局:サイトのどこかにあるかどうかだけでなく、必要なときに情報が得られる状態だったかどうかを見ます。
- プラットフォームの審査担当者:アプリストアや広告プラットフォームのチームなどで、プライバシーポリシーのURLが機能し、製品と一致しているかを確認します。
ただし、配置で不正確なポリシーを補うことはできません。まずプライバシーポリシーに含めるべき内容のガイドを使って文書そのものに漏れがないことを確認し、そのうえで必要な場所すべてにリンクを置きましょう。
CalOPPAの「目立つように掲載」とはどういう意味か
カリフォルニア州オンラインプライバシー保護法(CalOPPA)は、カリフォルニア州の住民から個人を特定できる情報を収集する商用Webサイトやオンラインサービスの運営者に対し、プライバシーポリシーを目立つように掲載することを求めています。何がそれに該当するかは、ビジネス・職業法典第22577条が定義しています。Webサイトの場合、選択肢には次のものがあります。
- トップページ、またはサイトに入って最初の主要なページに、ポリシーそのものを掲載する。
- トップページまたは最初の主要なページに、ポリシーへのリンク付きアイコンを置く。アイコンには「privacy」という語を含め、背景と対照的な色を使う。
- トップページまたは最初の主要なページに、「privacy」という語を含むテキストリンクを置き、大きな文字、大文字、対照的なフォントや色などで周囲の文字から目立たせる。
- 合理的な人が気づくように表示された、その他の機能するハイパーリンク。
アプリなどのオンラインサービスの場合は、その他の合理的にアクセス可能な手段でポリシーを提供することもできます。
読みやすいコントラストで、すべてのページのフッターに「プライバシーポリシー」というリンクを置くのが、これを満たす一般的な方法です。Do Not Trackに関する記載を含む必要な内容は、CalOPPA対応プライバシーポリシー作成ツールが扱っています。
GDPRはプライバシーポリシーの配置に何を求めているか
GDPRが重視するのは、ページ上の特定の位置よりも、タイミングとアクセスのしやすさです。第13条は、本人から個人データを取得する時点で、定められた情報を提供することを求めています。第12条は、その情報を簡潔で透明性があり、理解しやすく、容易にアクセスできる形で提供することを求めています。
第29条作業部会が当初採択し、欧州データ保護会議(EDPB)が承認した欧州の透明性に関するガイダンスは、実務的な詳細を補足しています。
- プライバシーに関する声明は、「プライバシー」「プライバシーポリシー」「データ保護に関する通知」などの一般的な名称で、Webサイトの各ページにはっきりと表示されるべきです。
- アプリでは、情報まで2回を超えるタップが必要になってはいけません。
- 階層的なアプローチが効果的です。データを収集する場所に短い通知を置き、そこから完全なポリシーにリンクします。
つまりGDPRの下では、フッターのリンクが基本であり、各フォームの横に置く短いジャストインタイムの通知が、必要なときに情報を利用者の目の前に示す役割を果たします。第13条と第14条が求める内容は、GDPRに対応したプライバシーポリシーのガイドで扱っています。
フォーム、会員登録、ニュースレターの登録欄
GDPRの収集時点のルールが最も強く効いてくるのがフォームです。フォームに入力している訪問者が、この後どうなるのかを理解するためにフッターまでスクロールしなければならない状態は避けるべきです。送信ボタンのすぐ上か下に、短い文を1〜2文追加しましょう。
お問い合わせフォームの簡単な例です。
「お名前、メールアドレス、メッセージは、お問い合わせへの返信のために使用し、やり取りの記録を12か月間保存します。詳細とお客様の権利についてはプライバシーポリシーをご覧ください。」
「プライバシーポリシー」は完全な文書へのリンクにします。ニュースレターの登録欄では、何をどのくらいの頻度で送るか、そしていつでも配信停止できることを伝えましょう。
あらかじめチェックが入ったボックスは避け、メッセージを送るためにチェックが必須のボックスにマーケティングへの同意を抱き合わせないでください。マーケティングへの同意を求める場合は、チェックの入っていない別のチェックボックスを使いましょう。お問い合わせフォームのプライバシー通知のガイドには、さらに多くの文例と、通常どの法的根拠が適用されるかの説明があります。
決済、アカウント作成、Cookieバナー
決済ページや登録ページは一度に最も多くのデータを収集するため、最もリンクが必要な場所です。
- 決済: 注文ボタンの近くにプライバシーポリシーと利用規約へのリンクを置きます。決済事業者がホスティングする決済ページでは、通常、設定で独自のポリシーと利用規約へのリンクを追加できます。
- アカウント登録: アカウント作成ボタンの横にプライバシーポリシーへのリンクを置き、マーケティングのオプトインは利用規約への同意とは分けておきます。
- Cookieバナー: バナー自体から完全なポリシーまたはCookieのセクションにリンクし、後からCookieの設定を開き直せる常設の手段を用意します。多くの場合、プライバシーポリシーの隣にあるフッターのリンクがその役割を果たします。
オンラインで販売している場合、販売条件とプライバシーポリシーは役割が異なるため、一つにまとめず両方にリンクしましょう。違いはプライバシーポリシーと利用規約の違いの比較で説明しており、同意が必要になる場合についてはCookieバナーは必要かで扱っています。
アプリ、アプリストア、プラットフォームのダッシュボード
モバイルアプリやプラットフォームとの連携には独自のリンク要件があり、審査担当者がそれを確認します。
- Google Play: ユーザーデータに関するポリシーは、Play Consoleの所定の欄とアプリ内の両方にプライバシーポリシーへのリンクを求めています。
- Apple App Store: App Reviewガイドライン5.1.1は、App Store Connectのメタデータと、アプリ内の容易にアクセスできる場所の両方にプライバシーポリシーへのリンクを求めています。
- Meta、Google OAuth、Chromeウェブストア: 開発者向けダッシュボードと審査プロセスで、公開されたプライバシーポリシーのURLが求められます。
- 広告プラットフォーム: リードフォームのツールは、送信前に利用者がポリシーを読めるよう、プライバシーポリシーのURLを求めます。
いずれも、ログインなしで表示される、変わらない公開URLが必要です。アプリにWebサイトがない場合は、ホスティングされたポリシーのページで解決できます。選択肢については、プライバシーポリシーのURLを取得する方法のガイドで説明しています。Android固有の事項は、Google Playのプライバシーポリシー要件をご覧ください。
プライバシーポリシーのリンクをアクセシブルで見つけやすくする
アクセシビリティは「容易にアクセスできる」ことの一部です。一部の訪問者が見ることも、たどり着くことも、理解することもできないリンクは、ポリシーが本来対象とする人々の役に立ちません。
- 内容が分かる文言: アイコンだけや「ここをクリック」のような言葉ではなく、「プライバシーポリシー」をリンクの文言に使いましょう。
- キーボードとフォーカス: Tabキーでリンクにたどり着けること、フォーカスが目に見えて表示されることを確認しましょう。
- コントラストと大きさ: フッターの文字は薄すぎるスタイルになりがちです。背景に対して読みやすく保ちましょう。
- タッチ領域: モバイルではリンクの周囲に十分な余白を取り、タップしやすくしましょう。
- 読みやすい文書: ポリシーのページ自体も、スクリーンリーダーの利用者がセクション間を移動できるよう、本物の見出し、短い段落、リストを使いましょう。
- 言語: サイトが複数の言語で提供されている場合は、可能な限り訪問者が使っている言語のポリシーにリンクしましょう。
こうした対応は、CalOPPAの合理的な人の基準を満たすうえでも役立ちます。見やすく使いやすいリンクは、人々が気づくリンクだからです。
よくある質問
プライバシーポリシーはフッターのリンクだけで十分ですか?
すべてのページのフッターに置くリンクは基本であり、CalOPPAのような一般的な掲載ルールを満たすことも多いでしょう。ただしGDPRの下では、データを収集する時点でもプライバシー情報を提供すべきなので、フォーム、会員登録、決済の横にリンク付きの短い通知を追加しましょう。アプリでは、アプリ内とストアの掲載情報にもリンクが必要です。
プライバシーポリシーのリンクには「Privacy」という語が必要ですか?
CalOPPAの下では、トップページ上のアイコンやテキストリンクは、privacyという語を含み視覚的に目立つ場合に目立つ掲載とみなされ、その他の気づきやすいリンクも該当し得ます。欧州のガイダンスは、「プライバシーポリシー」のような一般的な名称を推奨しています。その名称をそのまま使うのが最も簡単な選択です。
プライバシーポリシーは新しいタブで開くべきですか?
どちらの動作も法律で義務づけられてはいません。フォームや決済ページでは、ポリシーを新しいタブで開けば入力内容が失われるのを防げますが、スクリーンリーダーやキーボードの利用者が戸惑わないよう、リンクが新しいタブで開くことを伝えましょう。フッターでは通常のリンクで問題ありません。
マーケティングメールにプライバシーポリシーのリンクは必要ですか?
一律に必要なわけではありません。米国のCAN-SPAM法が重視するのは、商業メールにおける分かりやすいオプトアウトと有効な郵便の住所です。それでもメールのフッターにプライバシーポリシーへのリンクを置くのは良い習慣であり、アドレスを収集した登録フォームにはポリシーへのリンクを置くべきです。
モバイルアプリではプライバシーポリシーのリンクをどこに表示すべきですか?
3か所です。ストアの掲載情報やコンソールの欄、設定画面やアプリ情報画面など利用者が見つけやすいアプリ内の場所、そしてアプリのWebサイトがあればそのサイトです。Google PlayとAppleはどちらも、ストアのメタデータに加えてアプリ内のリンクを求めています。
このガイドで確認した公式情報源
プラットフォームのルールや法令は変更されることがあります。公開前や重要な判断の前に、最新の条文を確認してください。